丁寧な診察、迅速で適切な対処、きめ細かいアドバイスを心がけています。
小児科では、赤ちゃんから中学生までのお子さまの診療を行っております。お子さまの権利、意思、個性を尊重し、あたたかくて優しい医療を提供するように心がけています。検査や他科連携ができる病院としての強みを生かしつつ、かかりつけドクターとしてご家族に寄り添い、お子さまの成長と笑顔を見守る存在でありたいと思っています。お子さまの症状が何科を受診したらよいかわからない場合も、まずは小児科でお尋ねください。
担当医は子育て経験のあるママ女医(常勤医師1名、非常勤医師1名)ですので、どんなことでもお気軽にご相談ください。
小児科部長(医局長) 木村 志織
診察順は予約の方が優先ですが、患者さまの状態や混雑状況によっては予約の方でもお待たせしてしまう場合があります。
どうかご理解いただきますようお願いいたします。
予約は ネット予約にてお願いします。
(注)以下の場合は、電話予約が必要です。(ネット予約不可)
当科では、かかりつけの方に「小児科受診ノート」をお渡しして、記入してから持参していただくようお願いしています。
それは、症状・経過を短時間で把握して迅速に診断したい、お子さまがいやがる検査は最小限にしたい、体調が悪いお子さまを長時間お待たせしないようにしたい、と考えているからです。
小児科受診ノート利用のメリット
保護者の方は「お子さまにとって一番の看護師さん」、そして受診ノートはお子さまの「看護記録」です。
お忙しい中で記入するのは大変だと思いますが、どうかご協力をお願いいたします。
小児科受診ノートは、体温グラフと症状、全身状態を記入するノートです。 1人につき1冊を無料でお渡しします。使い終えた後は新しい冊子をお渡ししますので、受付でお声かけください。
口頭での説明が難しい症状や診察に役立ちそうな情報は、スマホに記録していただき、診察の際に見せていただくと助かります。
ただし、便は検査する場合もありますので、オムツごとビニール袋に入れて持参してください。
5才以上で月1回以上のおねしょが3か月以上続く場合は「夜尿症」と診断され、5才児の10人に1人に見られます。年齢が上がるにつれ自然に治っていくことがほとんどですが、その間に夜尿が本人に与える精神的ストレスは大きく、自尊心の低下や自信喪失につながることもあります。
治療は、まず生活改善(規則正しい生活、夕食以降の水分制限、冷え対策など)に取り組み、治らない場合は薬物療法やアラーム療法を行います。悪化因子である便秘がある場合は、それも一緒に治療します。
ほぼ毎日のようにおねしょがある場合やおねしょの量が多い場合は、ぜひご相談ください。
治療効果については個人差が大きいため、学校の宿泊行事や部活の遠征などがひかえている場合はなるべく早めに受診してください。
受診の際は、以下の問診票を記入して持参してください。(外来窓口でお渡しすることもできます。)
お子さまの肥満のほとんどは「単純性肥満」で、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ること(食べすぎ、おやつやジュースの過剰摂取、栄養の偏り、運動不足など)によって起こります。肥満は、外見上の問題だけでなく、さまざまな合併症(高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群)を起こしたり動脈硬化を進行させたりして、成人期の脳卒中や心筋梗塞のリスクを上昇させます。
太りすぎかなと思う場合や小児生活習慣病予防健診で問題を指摘された場合は、お早めにご相談ください。
お子さまががんばれそうな目標を一緒に見つけて、栄養や生活習慣を改善していきましょう。
経過によっては、「症候性肥満(何らかの疾患によってひきおこされた肥満)」ではないか、合併症をおこしていないかも検査でチェックさせていただきます。
受診の際は、以下の問診票を記入して持参してください。(外来窓口でお渡しすることもできます。)
スギ花粉症やダニアレルギーは、原因物質の回避や対症療法(内服薬、点眼薬、点鼻薬)が主な治療でしたが、最近は「舌下免疫療法(アレルギーの原因物質が含まれる薬を3~5年間毎日服用する)」により根本的に体質改善をはかり、症状を軽くしたりなくしたりすることができるようになりました。
治療に用いる舌下錠は、舌の下に錠剤を置いて1分間経ってから飲み込むものですので、それができるような年齢(目安は小学生以上)になってから開始します。
治療希望の方は、事前に診察やアレルギー検査が必要ですので、まずはご来院ください。
なお、治療開始日(初回投与日)は、完全予約制です。ネット予約で「舌下免疫療法」を選択し、ご予約ください。
*2025.4月現在、スギ花粉の舌下免疫療法は、治療薬「シダキュア」の出荷調整(薬剤不足)のため、 薬剤確保のための事前申込が必要です。(2025.10月頃より出荷量が順次増加する見込みです。)
舌下免疫療法について詳しくお知りになりたい方は、以下のHPをご覧ください。
お子さまにも大人と同様に頭痛があります。頻回に頭痛があると「脳に異常があるのでは?」「CT検査をした方がよいのでは?」と心配になる方もおられますが、頭痛のほとんどは片頭痛か緊張型頭痛であると言われています。
休養などによりすぐおさまる場合はよいですが、欠席や早退など生活に支障をきたしたり頻度が増えたりする場合は、一度ご相談ください。頭痛はひとりひとり異なりますので、頭痛とのつきあい方を一緒に考えていきましょう。
何らかの病気によって起こる「二次性頭痛」の可能性がある場合は、血液検査や頭部CT/MRI検査などもいたします。
ご相談が長くなる場合は、ネット予約で「相談外来」を選択し、ご予約ください。
受診の際は、以下の問診票を記入して持参してください。(外来窓口でお渡しすることもできます。)
「起立性調節障害(OD)」は、思春期の急激な身体発育により自律神経のバランスが崩れて起こる病態で起床困難、立ちくらみ、めまい、ふらつき、全身倦怠感、吐き気、頭痛、腹痛などの症状が見られます。
ODは身体疾患ですが、自律神経の働きは心理社会的要因の影響を受けやすいため、夜型生活などの生活習慣や家庭環境、ストレスなど心理的負担に対するアプローチが必要になることも多いです。
また、起床困難の原因がODではなく睡眠障害である場合や、両者が合併している場合もあります。
小~中学生でODが疑われる、生活リズムが整わない、睡眠が十分とれていないなどのお子さまは、長期化する前にご相談ください。
また、神経発達症の疑いがある場合や、うつ・不安などの二次障害を起こしている場合は、専門の医療機関と連携させていただきます。
受診の際は、必ずネット予約をしてください。
(「相談外来」を選択し、ご予約ください。)
受診の際は、以下の問診票(①②)を記入して持参してください。(外来窓口でお渡しすることもできます。)
お子さまの発達や情緒・行動について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
(例)発達の遅れ、夜泣き、かんしゃく、不安、チック、落ち着きのなさ、多動、登園・登校しぶり、繊細さ・過敏さ、こだわりの強さ、など
注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症などの神経発達症や発達遅滞が疑われる場合は、専門の医療機関と連携させていただきます。
受診の際は、必ずネット予約をしてください。
(「相談外来」を選択し、ご予約ください。)
受診の際は、以下の問診票(未就学児は①、小学生以上は①②)を記入して持参してください。(外来窓口でお渡しすることもできます。)
ご希望の方は外来窓口でお伝えください。結果の信頼性の観点から、3歳以上での検査をお勧めしています。輸血や手術など医学的な理由がある場合は保険診療の対象ですが、ご希望による検査の場合は自費となります。
料金は6才以上2200円、6歳未満2750円(税込)です。(採血後は結果判明まで1-2時間程度かかります。)
予防接種で防げる病気はたくさんあります。お子さまの健やかな成長のために、生後2か月になったらなるべく早めに予防接種を始めましょう。 ワクチンや接種スケジュールについてご不明なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
*以下の場合は電話予約が必要です
県外に住民票がある方、特例措置(日本脳炎、長期療養者)、渡航前ワクチン、希望ワクチンがネットで予約できない場合
ワクチンについての詳しい情報は、以下のHPをご覧ください。
1ヶ月健診 | 3〜4ヶ月健診 | 6〜7ヶ月健診 | 9〜10ヶ月健診 | 12ヶ月健診 | 1歳半健診 | |
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健診項目 | 身体発育の評価・栄養状態の評価・精神運動発達の評価・全身の診察・育児相談 | |||||
栄養士による離乳食相談(木金のみ) | ||||||
股関節エコー | 股関節・腎エコー | - | 貧血検査(かかと採血) | - | - | |
- | - | - | 視覚スクリーニング(オプション、有料) |
「股関節脱臼」「発育性股関節形成不全」の検査です。この疾患は早期発見・早期治療が非常に重要で、女の子や骨盤位分娩、股関節疾患の家族歴があるお子さまは特にハイリスクと言われています。股関節の開きが悪い場合や鼡径部・太もものしわに左右差がある場合に疑われますが、 症状がない場合は見逃されやすいので、検査しています。
「先天性腎尿路異常」の早期発見のため、腎臓の形や大きさを見る検査です。「先天性腎尿路異常」には、腎低形成や水腎症などさまざまな疾患が含まれており、多飲・多尿や成長障害を認めたり、尿路感染症を合併したり、将来的に腎不全をきたし透析が必要になったりすることもあります。初期は症状がなく検尿でも発見するのが困難なことも多いため検査しています。
乳児期後期は「鉄欠乏性貧血」になりやすく、軽度の貧血は症状や顔色ではわかりにくいため、9~10か月で検査します。成長の著しい乳児期に貧血や鉄欠乏状態が長期間続くと脳の発達に影響を及ぼすため、早期発見・早期治療(鉄剤内服)が必要です。母乳栄養のお子さまに多く、よく食べる体格のよいお子さまでも貧血を認めることがあるので、注意が必要です。
離乳食の始め方や進め方がわからない。離乳食をなかなか食べてくれない。
好き嫌いが多いけど栄養は大丈夫?などひとりひとりの食事についての疑問や悩みに栄養士がていねいにお答えします。
ご希望の方は木・金の健診をご予約ください。
乳幼児でも簡単に検査できる「スポットビジョンスクリーナー」で目の屈折検査を行います。
視力が大きく発達する乳幼児期に遠視や斜視などがあると、視力が発達せず弱視(眼鏡をかけても視力が十分出ない状態)になってしまうため、それらの危険因子を見つけるための検査です。
弱視は50人に1人と頻度が多いにもかかわらず、普段の様子だけでは気づかれにくいため、検査により早期に発見して、眼科受診につなげたいと思っています。
抱っこされた状態で画面を見てもらい、わずか数秒で検査完了です。
*発見可能な弱視の危険因子(6つ)
遠視、近視、乱視、斜視、不同視(屈折の左右差)、瞳孔不同
実施内容(身体計測、血液、尿、X線、心電図など)によって料金が異なります。料金や内容についてのお問い合わせは、電話または外来窓口でお願いします。
ネット予約の際は、診察の枠でご予約ください。予約なしの方は午前中にお越しください。(午後は予約のみ)
実施内容によって料金が異なります。料金や内容についてのお問い合わせは、電話または外来窓口でお願いします。
予約の際は電話予約が必要です。
予防接種は、ワクチンの種類によって準備に時間がかかる場合があるため、お早めにお問い合わせください。
また、英語のワクチン接種済証明書も承っております。
助産師が授乳のポイントやおっぱいトラブルへの対処方法などをご提案させていただきます。
母乳外来は有料(1回1500円)で、電話予約が必要です。
出身地 | 福岡県北九州市、大分県大分市 |
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専門分野 | 小児科一般 |
学会認定等 | 日本小児科学会所属 日本小児科医会認定「子どもの心」相談医 日本小児アレルギー学会所属 |
趣味 | 料理、テニス、旅行 |
メッセージ | 北九州生まれ、大分育ち。平成15年4月に当院に赴任しました。多くの患者さまと2人の子どもにいろいろなことを教わりながら、小児科の医師として歩んでまいりました。患者さまとその御家族に寄り添う医療をめざしています。 |
出身地 | 東京都墨田区 |
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専門分野 | 小児科全般、新生児医療 |
学会認定等 | 日本小児科学会所属 日本小児アレルギー学会所属 周産期新生児学会所属 |
趣味 | フィギュアスケート観戦 |
メッセージ | 埼玉医科大学総合医療センター、愛媛県立中央病院新生児内科勤務をへて平成25年1月から当院で非常勤勤務をしています。 2児の子育てをしながら明るく楽しくをモットーに診療しております。何でも気軽にご相談ください。 |
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